新築住宅
2023.4.20
遊の家
山々に囲まれた約150坪もの広い敷地に姿を見せるコテージ風の邸宅。その外観において藤畑さんが提案したのは、耐久性に優れた黒の塗り壁。風景に調和しつつ、杉の板張りとの組み合わせにより、山小屋のような安心感が生み出されている。西日の影響を最低限に抑えるため、西の方角を建物の角が向くよう設計し、西側の窓を極力設けていない点もポイント。
邸内に入ると「住木人」が得意とする木造の魅力がふんだんに詰まっており、床材から建具に至るまで無垢の感触が気持ちいい。リビングは大黒柱を暮らしの中心とし、キッチンと掘りごたつスペースが同居する憩いの場が形成されている。空間全体が一つにまとまっているので、家族のコミュニケーションも自然と活発に。そこから洗面脱衣所、2階、ウッドデッキへ直接移動でき、スムーズな生活動線も秀逸。
暮らしにゆとりを生む工夫が自然と設けられた、やさしい住まいとなっている。